Noe, 世界放浪 三角窓の先にある風景 / お世話になった町の人たちに挨拶をして、親切にしてくれた人たちには精一杯大きな声で”ありがとう”と言う。 次に会う事はもうないと分かっていても、お互いに”また会おうね”ってハグをする。 空冷フォルクスワーゲンの窮屈なトランクに四人分のバックパックを詰め込み、次の町へ向かった。 三角窓の先にある小さなミラー越しに、数分前まで住んでいた町が映る。 そして、瞬く間に小さくなって、消えた。 次の町では、どんな風景や人たちが私たちを待っているのだろう。